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研究生オフィシャルブログ

木内俐椛子を観察してみた、はやかです。


木内俐椛子、2002年3月14日生まれの18歳、大阪府出身の美人すぎると言われているこの超絶美少女が今、私の前で
「....うグッ...!」
「待ってよ!!!ビニール袋ない?!マジで待って!!」



吐こうとしている。



そう、今回は初の試みである木内俐椛子を観察してみることにした。






「マウンテンはまだ諦めてないから」
そんなLINEが私の元へ届いたので、半年前から気になっていた「喫茶マウンテン」に木内俐椛子と登山することにした。
「喫茶マウンテン」は甘いパスタと大盛りメニューで全国的にも名の知れた喫茶店だ。そしてこの喫茶店に行くことを「登山」、完食することを「登頂」と言う。
こういうのりは、我々の大好物だ。






早速待ち合わせの駅へ向かうと、木内俐椛子は白いワンピースで立っていてとても目立っていた。こんな美少女がとてつもない量の食べ物を胃袋に入れるとは誰も想像つかないだろう。
「よし!行こ!」
店の場所はとっくにリサーチ済みのようで、誘った私がスラスラと案内される。
木内俐椛子、今日はやる気みたいだ。



久しぶりに会ったため向かっている途中、お互い話したい事が山ほどあり、喫茶店に着く前から話が盛り上がる。
「最近どうしてた?」
身近な出来事や今後の事など、喫茶店でするような会話が既に始まる。
「でさ、こんなことがあって....あ!!あれじゃない?!」
「あれだ!!」
そして、それはいきなり現れた。
「山が見えてきましたね!」
木内俐椛子はそう言うと、歩く足を早めた。よっぽどお腹が空いているのだと思い、木内俐椛子に聞いてみる。
「お腹空いてる?お昼食べてないの?」



「めっちゃ空いてる!でもお昼ご飯はしっかり食べた!」



時刻はまだ17:00だ。お昼ご飯を食べた人は一般的にはまだ腹は空かない時間。だがそれは「一般的」な話だ。
要するに木内俐椛子は「一般的」ではないということになる。



「うおおおぉぉ....着いた...!」
そこには北欧スタイルの三角屋根の建物に、大きな山が描かれた看板が立てられていた。喫茶店自体大きくはないが、なぜだか「ドーーーン!!」という効果音がつきそうな迫力に圧倒される。ここか....この山か....。
まずは山の写真を撮る。まるで文化財や記念物の写真を撮るように色々な角度から撮影した。



写真を撮り終え、入口の前へ向かうとそれだけでも緊張し、無言になってしまった。緊張のあまり、無意味にどちらが先に入るかをドアの前で無言でジェスチャーで譲り合い、結局ほぼ同時にそんなに広くないドアからギリギリ二人並ぶかたちで入った。そこまで一切無言だ。
「何名様ですか?お好きな席へどうぞ。」
店の奥へ行こうとすると、木内俐椛子と同時に目が合う。
「え...ぉ....なぁ...すごい人おる...」
クセのある店にはクセのあるお客が来るのだろうか。コスプレのような原宿系の服を着ていて、大きな帽子のようなものを被った女装をした方と、ピチピチのタンクトップに下着とほぼ区別がつかないほど短くパツパツで薄い半ズボンを着たマッチョな男性、ピンクのカーディガンを羽織ったカラフルなファッションの男性がテーブルを囲んでいた。
「マウンテンすごい....」
席に座る前から怯む木内俐椛子。これでまだ登山の1歩すら踏み出せていないのだ。



窓際の奥の席に座ると、丁度木内俐椛子と壁を挟んだ後ろに女装の方がおり、ちらほら見える髪飾りとピンクの髪に目がいく。
「今....木内さんの写真撮ったらカラフルで映えるかもよ」



そんな話をしていると、店員さんがメニューとお冷を持ってきてくれた。メニューにはズラっとよく分からない言葉が並んでいたので、取り敢えず美味しいと言われている「名古屋バヤシ」を頼むことにした。
残るは甘口パスタだ。バナナと抹茶でかなり迷っていた。バナナスパの写真を見せると
「え、これも美味しそう...迷うわ...」
と言うので、理解が追いつかなかった。美味しそうと思えるほどきっと木内俐椛子は腹が空いているだけなのだ。でなければ相当ヤバい。
結局ジャンケンで私が勝ったら抹茶スパ、木内俐椛子が勝ったらバナナスパということにし、私が勝ったので抹茶スパに決定した。



注文を終えると早速運ばれてきたのが取り皿だった。無言で店員さんに置かれた取り皿をしばらく眺め、沈黙が生まれる。木内俐椛子は目を合わせると、「ヤバい」の一言を発し、笑いだした。



まず最初に運ばれてきたのは「名古屋バヤシ」だ。皿の圧倒的大きさに早速思考が停止する。インターネットで予備知識を得て、大きさ等を把握したうえで頼んだはずだったが、実物は写真の3倍くらいのボーリュームであった。それに写真では伝わりにくいがマウンテン特有の高さがあった。
「いや?でかいぞこれ」
木内俐椛子は首を傾げて少し笑いながらそう言うと、スマホで写真を撮り始めた。全く動じていないようだ。
2人とも17:00にして既に空腹状態だったが、メインの甘口スパと写真を撮りたいというプロ意識のもと、名古屋バヤシに手をつけるのを我慢することにした。



そして妙な沈黙が続く。
店に入った直後はテンションが上がっており、キャッキャと盛り上がっていたが、甘口スパの登場が近づくにつれ空気が変わっていった。ポツポツと話すが、どうもお互い何かを察し始めているようだ。
「楽しみ...」
静かに呟かれたその言葉には紛れも無い本心となぜだか湧いてくる緊張感と不安が入り混じっていた。
木内俐椛子は少し俯き、テーブルに置かれたハヤシライスをただただ眺めた。そしてその後ろからは異色を放った料理を持った店員がこちらへと近づいてくる。何も知らない木内俐椛子はまだハヤシライスを眺めいる。心配しなくてもあと少しでそのハヤシライスを掻き込むことになるだろう。



「お待たせしました。」
その声に気づいた木内俐椛子はパッと顔を上げ、店員さんの持っている物をテーブルに置かれるまで目で追った。
「おお.....」
薄ら笑いしているがさすがに動揺する木内俐椛子。だが取り皿へ淡々とパスタをよそい、顔から笑みが消えることは無い。フォークにパスタを巻き付けると、一口で口に運んだ。
頭を上げた木内俐椛子と目が合う。ただでさえデカい目を最大限にかっぴらき、言った。
「......いける...っ!」
それは劇画長な漫画のような目力で「クワッ!」という効果音がピッタリだった。なんて頼もしいんだ。だが3口目を食べ終えると、フォークを置き、何か呟き始めた。
「........ゎ.....ぃ....」
「え?」
「...なんか...気持ち...悪い」
そう、1口目は割と甘いだけだが3口目からは太麺パスタの小麦感が激しく主張してくるのだ。これはデザートではなくあくまでもパスタなのだと。
「しつこいくらい....パスタでーすって言ってくるんよ....だからもう分かったって...!!」
パスタと話せる美少女はそう言いつつもそれを食していく。そしてふとフォークを止めると、腹部に巻いていたベルトを緩めはじめた。何をしているのかと聞くと、胃袋を大丈夫だよと落ち着かせているらしい。
一番きつく締めてあったベルトを一番ゆるくすると、木内俐椛子は再びフォークを握った。その姿はまるでベルトをきつく締め直し強敵に挑む勇者。ただし1口食べれば状況はまた変わる。段々とパスタをフォークに巻く時間が長くなった。そして時折フォークを持った手をわざとらしく震わせてみたりした。
「...口の中スイパラやん。パスタとデザート食べてるんだから要は同じじゃん。」
...うん、確かに。ただ、木内俐椛子はパスタをフォークに巻つけ続け、一向に口へ運ぼうとはしなかった。そして時折「うっ...」と口に手を当てた。
そして更に、袖をまくって腕をこちらに見せつけるとこう言った。
「見て...ガチで鳥肌立ってる。」
そう言うと再びフォークを握り、既にフォークに巻いてあるパスタを再びクルクルと回す。
「分かった!もうこれ吸うわ!噛まずに吸うわ!....間違ってそっちに飛んだらごめんな。」
咳込めば向かいに座っている私に飛ぶということか。大阪の人の冗談はたまに本気かどうか分からなくて怖い。
結局太麺で飲み込むのは厳しかったのか、目を細めながら必死で噛んでいた。何とかそれを飲み込むと、ため息と同時に言った。
「京都の人に怒られちゃうよ...もう...具材が泣いてる...」
泣いているのは木内俐椛子だ。背もたれに頭を預け、無表情でボーッと天井を見つめる大きな瞳には涙が浮び、いつも以上に光を反射させていた。



少しして再びフォークを握った木内俐椛子は、何故かこちらの顔を伺いながら言った。
「これさ...パスタ食べた後に急いでこのハヤシライスで胃袋に流せば分からないんじゃない...?」
...混ぜるということか...ただでさえ混ざってはいけない物が混ざっているのに更にまた新しい要素を加えるのか...チャレンジャーだな...。
ただこの時点で既に1時間が経過している。ハヤシライスは箸休めにと食べていたが、その後で食べるパスタがキツかったため、しばらく手をつけていなかった。
しかしそれではもはやパスタを食べている意味がなくなってしまい、パスタを殺してしまうのではないかと言うと、
「いや、もう既に殺されてるから。この時点で。いいんよ。」
と、パスタを指差して言った。確かにもう殺されているのかもしれない。
木内俐椛子はパスタを口に入れると大急ぎでハヤシライスを口いっぱいに詰めた。
目を3センチ程に開き、リスのようにしばらく口を動かすのをただ見守る。ゆっくりと飲み込むと「これいける!ハヤシライスでパスタがあるべき姿に少し戻る!」と言いつつ再び背もたれにもたれかかってしまった。
「なんか....博物館食べてるみたい....」
その後はよく分からない事を呟いていたが、お互い意識が朦朧としていた為、「うん...」としか返せない、そんな会話がポツポツと続いた。



沈黙が流れ、ふと木内俐椛子を見ると「嘆きのフィギュア」がそこにあった。フォークをパスタに突っ込んだまま、ボーッとそれを瞳孔が開いたまま瞬きもせずに見つめていた。するといきなり跳ね上がり、
「うわっ...!!ヤバい!意識失ってた!ウグッ...!!」
なんとか胃袋に入ったパスタが下山しないよう食い止めた木内俐椛子。カメラが回っている訳でもないのにこんなに体を張れる美少女は他に居るのだろうか。とても心が痛くなる。



残り全てのパスタをフォークに巻きつけ、あと一口でとどめを刺すと宣言された。
丁度同じくらい自分の取り皿にも残っていたので、同じように巻きつけて同時に終わらせる事にした。あと一口で長い戦いが終わる。少し大きめの一口だが飲み込んでしまえばなんてことないのだ。
お互いなかなか覚悟が決まらず、5分程フォークを置いてしまったがついに食べる時が来た。今しかないと悟ったのだ。
「せーー....のっ!」
口に入れた瞬間、手で顔を覆い隠す木内俐椛子。噛み続けること約5分、ハヤシライスを口いっぱいに詰めだしたかと思うと、コップの水を一気に飲み干し見事飲み込んでみせた。
喜びのあまり二人で座ったたまま跳ねながらハイタッチを何度も繰り返した。



ハヤシライスで胃袋を癒すが、米の食感すらパスタを思い出させ、封じこんだはずのパスタが蘇る。
最初は食欲さえも失ったと木内俐椛子は言っていたが、軽く完食してしまった。背もたれに身を預けながらあーでもないこーでもないと、たわいもない話をする。
「あー!あったあった!」
少し前の話で盛り上がったり、なぜか親の話でも盛り上がったり。木内俐椛子の親御さんのストーリーはまるで漫画のようなもので、1回ブログに書きたいぐらいだったがお母様が毎回読んで下さっているようなのでやめておこう。






「んー....なんか...まだ足りなくね?」
「思った。」
そうか、思ったのか。半分冗談で言ったつもりだったが木内俐椛子はまだ足りていなかったようだ。このルックスでこの食欲、それに加えこのルックスでさくらんぼ嫌い。いや、このルックスでさくらんぼ嫌いは、やや偏見になるかもしれないので伏せておこう。
「オムハンライス白下さい」
値段が安かったので、そこまで多くないだろうと話し合いホワイトソースのオムライスを頼んだ。
早々に再び取り皿が運ばれてきたので少し焦る。お互いそこには触れなかったが、再び緊張感が走ったのが分かった。



「お待たせしましたー。」
運ばれてきたのは少し大きめのオムライスだった。
「...あぁ...良かったーー。」
目が慣れてしまったのか、そのまぁまぁな大きさに安堵する木内俐椛子。流石としか言いようがない。



「もう取り分けないで直で食べちゃっていい?」
スナック感覚でまぁまぁのオムライスを食べ始める。



先程とは違い、ゆっくり、気楽に、話しながら、まるで喫茶店にいるかのように優雅に食べ進めた。出会ってもうそろそろ1年経つが、今日ほどお互いの事を話した日はなかったかもしれない。一緒にご飯を食べたのは初めてではなかったが、大体SKE48の話になってしまうのがほとんどだった。
家族のこと、私生活のこと、どれを聞いてもとても面白かった。それはきっと自分とは全く違うものだから、初めて知ったことだからだ。こうして初めて、お互い知らないことばかりだと気づき、驚く。



そして木内俐椛子は再び気づき、驚く。
「....っ!!オムハンライスの(ハン)って...!ハンバーグの(ハン)だったの...?!」



そう、中央あたりまで食べられた「オムハンライス」の卵とライスの間からは、ハンバーグが顔を覗かせていた。
あまりの衝撃に私達は笑い転げた。油断していた。私達は今もまだ登山中なのだ。どこまでも期待を裏切らないのがこの喫茶店、喫茶マウンテンだ。



散々笑いながらも完食すると、店内は貸切状態になっており、外はすっかり暗くなっていた。
登頂時間は2時間45分。3山登頂したと言ってもいいのだろうか。控えめに言って大満足。だがまた来たいと言うと、木内俐椛子には微妙な反応をされた。トラウマを作ってしまったのかもしれない。



帰り道、喫茶店であんなにも話したのに、ゆっくり歩きながらも話は続く。話に夢中で道を間違えているのにも気づかず、気づいた時には駅とは真逆に行っていた。それでもゆっくりと、歩いた道を再び歩きながら話す。木内俐椛子は笑いすぎて途中で電柱に頭をぶつけかけていた。やはりたまに抜けているのだ。



「最近はね、麻雀にすごいハマってる。」
「え?!麻雀?!」
本当に底が知れない。
「大学の子達と...」
良かった、大学でなかなか友達ができないと言っていたが話すようになったのか。まるで普通の大学生の女の子と話しているようだ。こんな日常生活ではなかなか見ることの無いような美少女は、案外普通で、以外にぶっ飛んでて、結局正体が分かったのか分からなかったのかも分からなかったが、今日初めて知れたことは山ほどあった。
そっか、こんなに毎日のように顔を合わせ、色々なことを一緒に乗り越えてきたが、それはSKE4810期研究生の木内俐椛子であって、1人の18歳の木内俐椛とは違ったのかもしれない。だが今日一緒に居たのは紛れもなく木内俐椛子だったと思う。



駅に着くと木内俐椛子はふと呟く。
「....楽しかったな。」
「...そっか、良かった。やっぱり寂しいね。」
「うん、寂しいな。」



楽しかったと言ってくれて本当に嬉しかった。私達も楽しかった。寂しいと言ってくれて涙が出そうになった。私達も寂しいからだ。



「そうそう、グラビアはやりたかったなー。」
かなり前から二人でそんな話をしたこともあったな、なんて思い返す。



「明日はメイド服で配信しよっかな。もう使うこともないだろうし。」
「もう使わないの?!勿体ない!」
「あはは!使わないでしょ!逆に何に使うのよ。じゃああげよっか?まじで。」



さすがにこんな美少女が着たものを受け継ぐのはプレッシャーだと笑って断った。
分かっていたのに何故かとても悲しくなってしまった。タンスの中で、もしまた目に止まった時には思い返すのだろうか。



同じ電車に乗って隣に座ると、再び過去の話で盛り上がる。笑いながらも昔の自分の写真を見せあっていると、
「ヤバい!!過ぎちゃった!!」
と木内俐椛子は言って次の駅で降りた。



電車が発車するまで窓の外から手を振ってきて、少し変顔をすると同じように返してくれた。



そして電車が発車した。
友達と遊んだ後に別れた気分でいたが、しばらくしてようやく気づく。もしかしたらさっきのが本当の別れになってしまったのかもしれない。アイドルの休日はとても不定期だ。なんなら休日なんて存在しない。なのでもし友達ができてもなかなか予定が合わず、一般的な祝日なども私達には関係ないのだ。またいつか過去の話をしながら笑い合えるのだろうか。



あの大きな目に映る景色はもうすぐ変わる。そしてこれからも激しく変わり続けるのだろう。辛い事も楽しい事も、全てが彼女の一部になる。
それは今日の日も、残る数日間も含めての、全てだ。
「楽しかった」でも「悔しかった」でも「もっと続けたかった」でもいいと思う。それすらも彼女の人生になり、力になり、それをどう取り入れていくかは彼女次第だ。



そしてそれは私達も変わらない。SKE48の木内俐椛子という存在があり、それが過去形になろうが消えてしまう訳ではない。彼女の存在をどう私達の一部にできたか、過去になってしまう彼女をどう私達の一部にできるかだ。






本当に楽しかった。溢れるくらいに沢山のものを貰った。同じくらいのものをあげれたかは分からないけど、これからを応援しているのは私達も同じだよ。
これからも沢山笑って泣いて、今までのことも忘れるくらい夢中になって、たまに振り返って思い出して、そんな忙しくて楽しい人生にきっとなるよ。



本当にありがとう!大好きだよ!

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